おきがる~なブログ

泉谷パームの駄文、あとはネタなどを載せていったりします。

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ルイはともを呼ぶ! 1-2

もうね、色々としんどい(泣)


とりあえずルイともを更新しときますか。
「全く、懲りないやつらだ」
 近くの大学に通う女学生の寮、小さいがまだペンキの匂いがかすかに残るほど新しく建築されたものだ。ルイは道の周りに人がいないかを確認すると、裏側へ周りこんでいった。
 少し奥へ進むと一羽のこぢんまりとした鳩と、一匹の茶色い猫が見えた。ただし、それらは少し高い塀の上で女子寮の窓の方向をずっと見ていた。しかも痙攣をしているかのようになにやらムズムズと小刻みに震えている。
 この光景を見てルイは正体を瞬時に確信した。
「何してんだ! このエロオヤジとエロジジイ!」
 ルイは猫と鳩に向かって強力な蹴りを入れた。
 するとそれらは塀の上から落ちたと同時に猫は少し太った人間の老人の姿に、鳩は中年ぐらいの不精ひげの男性へと姿を変えた。
 その様子は先ほどルイの変身が解けた様子と似ていた。
「痛いじゃないか! 父親に不意打ち食らわすヤツがあるか!」
「ワシの目の保養を邪魔するな!!」
 男たちは攻撃を仕掛けたルイに罵声をかけた。
「親父も、爺ちゃんも、いい加減にしとけよ――」
 ルイの目が完全に怒っているにも関わらず二人は依然顔色を変えない。
 不精髭の男のほうが父親の本条弥勒、白髪の小太りの老人はルイの祖父の本条元六である。当然この二人もルイと同じく変身の能力を持っている。
 今回のような彼らの覗き行為は今に始まったことではない。ルイが物心ついたときには恐らくやっていたのだろう。実際、警察沙汰となりかけたこともあったためルイが怒るのも無理はなかった。
「来月の小遣いはもうやらんもんね!」
「老人会のトキさんにもらったお土産の饅頭、お前だけにはあげないもんね!」
「もう一発痛い目見ないと分からんらしいな――」
 反省の色を微塵も見せない二人にルイは怒りと呆れが混淆していた。
 そうこうしているうちに、突然窓の内側から女の声がざわざわと疎らに聞こえてきた。
「ねえ、なんか外うるさくない?」
「もしかして覗きかも? 最近多いらしいよ」
「うっそー、ちょっと外見てみよう」
 三人はその声に瞬時に反応した。
「ヤバい、ずらかるぞ!!オヤジ」
「そうじゃの、弥勒」
 素早く弥勒と元六はルイを無視して鳥に変身して空へ飛び立ってしまった。
「って、俺は!?」
 変身に慣れずあまり早く変身できないルイはその場に取り残されたままになってしまった。
 間髪を入れずすぐに窓がガラガラと音を立てて開いた。
「……」
「いないね、誰も」
「逃げたかな? 確かに声が聞こえたんだけど……」
 女子大生たちはそう言うと、辺りを少し見まわしてからすぐに窓を閉めた。その下では一匹の蛙が表のほうへ飛び跳ねて行った。そして、表へ出ると同時にそれは人間の形を作り、すぐにルイへと戻っていった。
「ふー、危なかった……ってあれ?」
 目の前にいたのは自分と同い年ぐらいの少女だった。ピンクの髪を両側に束ねていて、肌は結構白い。顔も割と可愛いほうに入るかもしれない。
(見られた……?)
 ルイは女子寮の裏から出てくる瞬間を彼女に見られたと思い、心の中で冷や汗が流れつづけていた。
「え、えっと……あのさ、別に覗いていたわけじゃなくて、ちょっと気になったことが……」
「きゃああああ! 変態!」
 少女は間髪を入れず叫び、バコッとルイに蹴りを入れた。
「変態、変態! 最低!」
道端にSMのような音と光景が響き渡る。殴る、蹴るといった少女の執拗な攻撃は続き、ルイはグゥの音も出ないままその場に悶絶してしまった。
「あのさ、ちょっと君……」
「その辺でやめといてやれ――」
 後ろを向いた少女の背後にはいつの間にか友来と玲二がいた。
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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